2019年9月16日月曜日

高倍率マクロ撮影の失敗パターン -- 撮影中の被写体ずれ

高倍率のマクロ撮影を行う際、一番大変な作業は何か。 機材の固定、ライティング、構図決め、最初の一枚の位置合わせ、機材の微動、等々。 人によって違うとは思うけど、私が一番苦労するのは 「被写体を撮影台にマウントする」作業。 被写体が小さいので、どうしても手先の器用さが要求される。 不器用な私は、毎回指先をプルプルさせながら必死に作業することになる。 また、被写体のサイズによっては固定方法が大きな問題になる。 何かしらの土台に被写体をくっつける方法があるのだが、 下手な方法だと固定器具ががっつり写真に写りこんでしまう。 私は、極細の昆虫針の先端に木工用ボンドを少量付け、 被写体の写真に写らない部分に貼り付けるという方法をとっている。 が、実はこの方法には大きな欠点が。 接着位置が端のほうになる都合上、 固定が不十分だと撮影中に被写体が自重で傾いてくることがあるのだ。 高倍率の撮影では何十枚~何百枚の写真を合成するので、 撮影にはけっこう時間がかかる。 途中で被写体がずれてしまうと、深度合成ができなくなってしまうのでその時点で撮影は失敗となる。 上の写真は、撮影の失敗例。 68枚撮影した時点で被写体がずれてしまったので撮影が強制終了。 眼まではなんとか撮ることができたが、特徴的な口吻は完全にボケてしまっている。 被写体は、クヌギの葉上を歩いていた体長3mmほどのクロケシツブチョッキリ。 ※虫の種類はTwitterで教えていただきました 撮影情報: Pentax...