2019年8月13日火曜日

スグリゾウムシ 2019/08/12撮影

Lomoの4.7x対物レンズのテスト撮影。 古いレンズだがよく写る。 開口数は0.11と倍率の割にやや控えめなので、非常に扱いやすい。 注意すべきは鏡筒長。 古い有限補正光学系の対物レンズは大抵160mmだが、この4.7xは190mm。 被写体は暖かい季節になるとたくさん現れるスグリゾウムシ。 「スグリ」という名前ではあるものの、スグリ科の植物だけでなく幅広い草木を餌にしている。 どこにでもいる普通種だが、体長5mmほどであまり動かないので、 意識して見ていないとあまり目につくことはないかもしれない。 また、体色も地味な茶系。 一見、あまり魅力のある虫ではないようにも思える。 しかしながらこの虫、実はなかなか面白い特性を持っている。 それは繁殖方法。 基本的に、メスだけの単為生殖で増えるのだ。 あと、ぱっと見は地味なこの体色もよく見てみるとなかなか興味深い。 身体は細かい鱗片で覆われ、拡大してみるとまるで爬虫類のような質感。 また、強い光を浴びせると構造色によってわずかに虹色に輝く。 コロンとした体形につぶらな瞳もとても可愛らしい。 深度合成:102枚 機材情報: Pentax...